「一升餅のお祝い」は、赤ちゃんの1歳のお誕生日に一升餅を背負わせる伝統行事です。
私が育った大阪では聞いたことがありませんでした。
今では、全国的に知られてきているという一升餅のお祝いを調べてみました。
目次
赤ちゃんの1歳のお誕生日に、赤ちゃんに風呂敷に包んだ一升餅を背負わせます。
赤ちゃんの健やかな成長を願う伝統行事だということです。
一升餅の「一升」には「一生」の意味がかかっていて、おめでたい「餅」と合わせることで、「一生食べ物に困りませんように」ということや「一生、健康で過ごせますように」といった願いが込められているといいます。
また、一升餅の丸い形には「一生、円満に過ごせますように」という意味合いもあるということです。
■一生、健康で過ごせますように
■一生、円満に過ごせますように
一升餅を背負って、立ち上がれたら身を立てられる、座り込んでしまったら家にいて、家を継いでくれる、
転んだら厄落としができる、などといわれているそうです。
立てても、立てなくても縁起が良い解釈ができる、子供の成長を祝うお祝いです。
1歳になったばかりなので、1.8kgのお餅を背負って立ち上がるのはなかなか大変なことです。
縁起のよい一升餅のお祝いですが、一歳児には重すぎて、何度も転がっていました。
半ベソかきながら立ち上がる姿はとてもたくましくて、笑ってはいけないと思いながら大笑いしてしまいました。
転倒してケガなどしないように、充分に気をつけないといけないですね。
大阪出身の私が知らなかったので、少し調べてみました。
北海道から東北・関東から西へ向かって、一升餅のお祝いをしているところが多いです。
石川県の知人や、大阪・兵庫・京都 の辺りの人は知らない人が多かったようです。
また、同じ県でも、地域によって差があるようです。
九州地方では お餅を踏ませたりする「餅踏み」というのものが主流のようです。
風呂敷に包んだ大きなお餅を背負うのではなく、お餅を入れるとってもかわいいリュックに、お名前入りの小さいお餅がたくさん入った、「一升餅セット」というものが多数販売されているのに驚きました。
昔は、小さい子供が無事に育つことが大変だったため、無事に育ったことを節目ごとにお祝いする儀式がたくさんあります。
この「一升餅のお祝い」も、無事に育ってくれたことを、感謝する特別な日だったということです。
無事に育ってくれたことに感謝して、これからの健やかな成長を願いながら、伝統行事の「一升餅のお祝い」をしてあげられるのは素晴らしいことですね。
今まで習慣がなかった人も、かわいい「一升餅のお祝い」を取り入れてみるととってもいい記念になると思います。