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「お食い初め」とは、生後100日を迎え赤ちゃんに「一生、食べ物に困りませんように」と願いを込めて、食べ物を食べさせる真似をする儀式です。
平安時代から続く儀式で「百日(ももか)祝い」や「真魚(まな)始め」箸を初めて使うことから「箸揃え」などいろいろな呼び名で呼ばれます。
また生後100日のこの頃は、乳歯が生え始める時期です。そのため、お食い初めの時に「歯固めの儀式」といって強い歯が生えるように、箸を歯固めの石に触れさせて赤ちゃんの歯ぐきに触れる儀式も行います。
お食い初めを自宅で行うには色々と準備が必要になってきます
①お料理
②お料理を盛る器
③祝い箸
③歯固めの石
⑤赤ちゃんの衣装
④お部屋の装飾
「祝い膳」と呼ばれる赤ちゃんの食事の基本は一汁三菜の御膳です。
内容は鯛・赤飯・お吸い物・煮物・香の物です。
【鯛】
お祝い事の際に欠かせないのが尾頭付きの鯛です。
目出度いの鯛、七福神の恵比寿さまが釣っている魚が鯛などの理由でお祝いに使われますが、準備が大変な物の一つです。
インターネットでは尾頭付きの鯛だけを販売していたりもします。自分で焼くと綺麗な形にすることは難しいので、うまくネットなどを利用したほうが便利です。
【赤飯】
赤色には古くから魔除けや厄払いの力があるとされていて、その魔除け、邪気を払う意味を込めてお赤飯がお祝いの席で振舞われるそうです。
お赤飯はパックでも買うことができますし「お赤飯の素」と餅米を使えば炊飯器で簡単に炊くことができます。色々便利なものが出ています。
【煮物】
煮物の材料はにんじんやれんこん、たけのこ、かぼちゃなど、それぞれ縁起がよいとされています。
にんじん・大根:紅白で縁起がよく、「ん」がつくことで運がつく
にんじんを縁起のいい梅形に切った梅人参
里芋:たくさんの小芋が連なってできることから、子宝に恵まれる
れんこん:穴がたくさん開いていることから先が見える、見通しがよい
たけのこ:まっすぐ伸びて成長が早い、すくすくと成長する
かぼちゃ:なんきんの「ん」がつく
かぼちゃや椎茸で長寿を願い亀の甲羅を摸すことも多い
【お吸い物】
蛤がよく用いられます。蛤の貝は対になっているので生涯良い人と添い遂げられるようにという願いがこめられています。
【香の物】
お漬け物。紅白の漬け物や紅白なます、しわしわが長寿の象徴として梅干しも好まれます。
昔はお食い初めに使う器は母方の実家から家紋の入ったものを用意するというのが普通だったそうです。
【男の子】内側も外側も朱塗りの器
【女の子】外側が黒塗りで、内側が朱塗りの器
逆な感じがしますが基本的には男の子が外も中も朱色で女の子が外側黒色だそうです。地域によっては逆もあるそうですが…。
今はあとあと使えるかわいい食器だったり、おうちにある食器で簡単にすませるおうちの方が多くなっているようです。
祝い箸というのは柳などの白木を使用しています。
柳はしなやかで折れにくく丈夫で縁起のいいと言われていた事などから祝い箸に使用されているということです。
祝い箸の両側の先端がなぜ細くなっているのは、片側は人間が食べるのに使い、もう片方は神様が食べるのに使う為、とされています。
祝い箸は「寿」などのめでたい文字や水引などの装飾のついた箸袋に入ったもが縁起がよいです。
写真撮影をするためにおうちの壁をかわいく装飾される方が多くなっています。
インターネットや100円ショップなどで、バルーンやリボンなど、装飾に使える物を手に入れることができます。
折り紙を輪っかにしたり、ティッシュでお花を作ったり、あとはママとパパのセンス次第ですね♪
工夫してかわいい飾り付けをしてあげると、思い出深いものになること間違いありません!
お宮参りの神社で頂くか、近くの神社でおことわりをしてお借りするか、河原などで探してきたものでも大丈夫だそうです。
丸い小石がよいとされていますが、綺麗に洗って煮沸消毒をしてから使いましょう。
セレモニー用の白いドレスがある場合は着させたりもしますが、普通にお気に入りのベビー服などカジュアルな服装で行う人が多いようです。
記念に残る写真を撮るためにお洒落をするのもいいですよね。
ドレスやタキシードのように見えるベビー服もたくさん出ていますので、そういうものを着せてあげると記念になるかもしれません。
お食儀式の時はお洋服を汚さないように、スタイは用意しておいたほうがいいです。
スタイもお洒落なデザインのものがたくさんあります。
素敵なお食事とかわいいお洋服を用意して記念の家族写真が撮れるといいですね。
パパとママが頑張って手作りで準備してくれたことは、赤ちゃんにとってとても嬉しいことですね。